【米国】米経済指標が軒並み弱い結果となったことで、全般でドル売りが優勢となった
為替(2025年2月7日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 151.51(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0388 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 157.41 (円)
ポンド円 GBP/JPY 188.49 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2439 (米ドル)
2月6日のニューヨーク外国為替市場は、四半期非農業部門労働生産性・速報値(予想:1.4%、結果:1.2%)や新規失業保険申請件数(予想:21.3万件、結果:21.9万件)など経済指標が軒並み弱い結果だったことが伝わると、全般でドル売りが優勢となった。NYダウ平均が軟調に推移したこともドル売りを後押しした。
米ドル円は、上値が重たい展開が続いた。米経済指標の結果が軒並み予想よりも弱い内容だったことが分かると、円買い・ドル売りが先行した。米株式市場も軟調な推移をし、リスク回避の円買いが強くなったことも相場の重しとなった。28時台には151.24円まで下押し、昨年12月12日以来の安値を更新した。
ユーロドルは、低調な米経済指標が相次いだことでユーロ買い・ドル売りが徐々に優勢となり安値を切り上げた。また一時上昇していた米10年債利回りが再び4.42%台まで低下したことも相場を下支えし、28時前には1.0396ドルまで上値を伸ばし日通し高値を付けた。もっとも買い一巡後は売り戻しも出たが、戻りは限定的だった。
株式
NYダウ平均 USD 44,743.89 -129.04(-0.28%)
NASDAQ総合 USD 19,789.49 +97.61(+0.49%)
S&P500 USD 6,082.85 +20.71(+0.34%)
株式市場は、7日に米雇用統計が控えていることもありポジション調整目的の売りが出た。決算内容が嫌気されたハネウェル・インターナショナルが5パーセント近く下げたことも相場の重しとなった。一方でハイテク株比率が高いナスダックでは3日続伸した。
債券・商品先物
米国債10年 4.428% (-0.085)
NY原油(WTI) USD/バレル 70.99 (-1.81%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,882.2 (+0.27%)
【日本】田村日銀審議委員の発言をきっかけに利上げ観測が高まり、一時円買いが進行した
為替(17時)
2月6日の東京外国為替市場は、田村日銀審議委員は「中立金利は最低でも1%程度」「2025年後半には少なくとも1%程度まで短期金利を引き上げが必要」との見解を示したことで円買いが進んだ。午後には「中立金利を1%と決め打ちしているわけではない」「利上げペースや一定水準を念頭に置く方が適時・段階的に調整が可能になる」としたが、相場の反応は限定的だった。夜にはBOE政策金利発表を控えていることもあり、大きな方向感は出にくかった。
米ドル円は、長野県金融経済懇談会で田村日銀審議委員は中立金利について「最低でも1%程度」との見解を示した。また今後の利上げ見通しの見解を示したこと伴い円買いが進み151.81円まで下押した。もっともタカ派として知られている田村審議委員の発言ということもあり、その後は下げ渋った。下値の堅さを確認すると買戻しが優勢となった。
ユーロドルは、1.04ドルを挟んで動意に乏しい展開が続いた。米10年債利回りが4.43%台まで小幅に上昇したことを眺めながら売り圧力が徐々に強まった。欧州時間にBOEによる政策金利の発表を控える中で、ボンドドルが下押したことも相場の重しとなった。時間外の米10年債利回りが小幅に上昇する中で欧州勢が参入するとドル買いがやや強まった。
ユーロ円は、日銀審議委員の発言によるドル円の下押しにつられる形で、157.90円まで下押した。ただ売り一巡後には持ち直す動きとなり、158円台を回復すると158.30円まで買い戻された。その後は上値が重たい展開となるも下値も堅く、小幅にもみ合った。ドル円の
小幅な上昇に連れて158.59円まで上昇したが、欧州勢参入後はユーロドルの下落に連れて売り戻された。
債券
日本国債10年 1.267% (-0.017)
【市場主要イベント】
7日 米 1月非農業部門雇用者数変化(前月比)