【米国】米経済指標が市場予想を上回った事で、全般でドル買いが優勢となった。
為替(2025年3月27日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 150.59(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0751 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 161.92 (円)
ポンド円 GBP/JPY 194.08 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2887 (米ドル)
3月26日のニューヨーク外国為替市場は、米耐久財受注額(予想:-1.0%、結果:0.9%)が市場予想を上回った事で、米10年債利回りが4.35%台まで上昇したことで全般でドル買いが優勢となった。レビット米ホワイトハウス報道官が「トランプ大統領は、輸入自動車への関税措置を発表する」と明らかにしたことで、米関税政策の懸念からユーロ売りが加速した。
米ドル円は、米耐久財受注額が市場予想を上回り、米10年債利回りの上昇とともに全般でドル買いが先行した。アジア時間の高値を上抜け150.74円まで上値を伸ばした。もっとも、前日の欧州時間の高値150.77円が目先のレジスタンスとして意識されると、伸び悩んだが下値も限定的だった。
ユーロドルは、欧州市場序盤に一時1.0803ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.0830ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。米経済指標の上振れや米10年債利回りの上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出た。なお、レビット米ホワイトハウス報道官は「トランプ大統領は、輸入自動車への関税措置を発表する」と明らかにすると、米政権の関税政策への懸念からユーロ売り・ドル買いが加速し1.0743ドルまで下押した。
株式
NYダウ平均 USD 42,451.78 -140.38(-0.32%)
NASDAQ総合 USD 17,899.17 -372.42(-2.03%)
S&P500 USD 5,712.33 -64.5(-1.11%)
株式市場は、NYダウ平均が買い先行で始まり一時230ドル超上昇したものの、中盤以降は売りに押された。「トランプ米大統領が自動車関税の措置を発表する」と伝わると、米関税政策を巡る懸念が高まり一時260ドル超下げた。ハイテク株比率が高いナスダックもメタ・プラットフォームズやアルファベットなどにも売りが出た。
債券・商品先物
米国債10年 4.354% (+0.039)
NY原油(WTI) USD/バレル 69.58 (+1.04%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,026.6 (+0.01%)
【日本】日経平均株価の堅調な推移で、全般でリスク選好の円売りが優勢となった
為替(17時)
3月26日の東京外国為替市場は、日経平均株価の上昇を支えにリスク選好の円売りが優勢となった。また植田日銀総裁は「基調的な物価上昇率は2%をまだ下回っている」「2%物価目標が実現しない中での目標の見直しはやってはいけない」と発言した。正午頃には上昇幅を縮小していた日経平均株価は後場に入り再び上昇したことで、クロス円全般で高値圏で推移する展開となった。
米ドル円は、日経平均株価は上げ幅を縮小したもの底堅く推移し、米10年債利回りが上昇したことなどに後押しされ150.62円まで上値を伸ばした。植田日銀総裁がハト派寄りの発言をしたことも相場の支えとなった。ただ、買い一巡後には上値が重たくなり、時間外の米10年債利回りが上昇幅を縮めた事も嫌気され150.36円まで下押した。
ユーロドルは、前日ニューヨーク市場からの地合いの弱さが継続し、ドル円の上昇も重なり1.0777ドルまで下押した。その一方でユーロ円もが強含みしていることもあり、一転して買戻しが優勢となり1.0796ドルまで買い戻された。もっともグールズビー米シカゴ連銀総裁が「利下げには時間がかかる可能性もある」とドルの買戻しが強まり、再び1.0777ドルまで下押すなど方向感のない展開となった。
ユーロ円は、日経平均株価の上昇やドル円の上昇に支えられながら強含みし、162.40円まで上昇した。買い一巡後には伸び悩み高値圏でもみ合う展開となった。欧州勢参入後には162.42円まで上昇し高値を更新したものの一時的で、利益確定目的の売りなどに押されながら162.19円まで売り戻された。
債券
日本国債10年 1.578% (+0.002)
【市場主要イベント】
27日 米 四半期実質国内総生産
28日 英 四半期国内総生産
米 個人消費支出
加 月次国内総生産