【米国】月末のロンドン・フィキシングが近付くと、全般でドル売りのフローが強まった
為替(2025年3月28日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 151.03(円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0801 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 163.14 (円)
ポンド円 GBP/JPY 195.57 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2948 (米ドル)
3月27日のニューヨーク外国為替市場は、米四半期実質国内総生産(予想:2.3%、結果:2.4%)は市場予想を上回ったが、四半期コアPCE(予想:2.7%結果:2.6%)は市場予想を下回るなど、強弱入り混じる結果となり、方向感は出にくかった。ただ、月末のロンドン・フィキシングが近付くにつれて、ドル売りが優勢となる場面もあった。28日には米PCEデフレーターの発表があることで、やや様子見ムードが広がった。
米ドル円は、米自動車関税強化が米国内の物価上昇圧力を高めるとの観測から、米10年債利回りが上昇。円売り・ドル買いが進み21時過ぎには一時151.09円まで上昇した。その後、3日高値151.30円がレジスタンスとして意識されると、150.58円付近まで伸び悩む場面もあった。ただ、米ホワイトハウス報道官が「関税の一部は予想よりも控えめな数字となる」と発言したことで買戻しが入り、引けまでに151.15円まで上値を更新した。
ユーロドルは、この日発表の米経済指標は強弱入り混じる結果となり相場への影響は限定的だった。その後はロンドンフィキシングに向けてはドル売りが優勢となり1.0820ドルと日通し高値を付けた。もっともその後は伸び悩み、1.0795ドル前後でもみ合う展開となった。
株式
NYダウ平均 USD 42,299.69 -152.098(-0.35%)
NASDAQ総合 USD 17,801.61 -97.56(-0.54%)
S&P500 USD 5,693.32 -19.01(-0.33%)
株式市場は、トランプ米大統領が輸入自動車への25%の追加関税を発表したことを受けて、関税を巡る不透明感や貿易戦争への警戒感が高まった。NYダウ平均は一時310ドル超下げた。ただ。米ホワイトハウス報道官が「関税の数字の一部は予想よりも控えめになる」との見解を示したことで、NYダウ平均はプラスに転じる場面もあった。
債券・商品先物
米国債10年 4.361% (+0.007)
NY原油(WTI) USD/バレル 69.55 (-0.04%)
NY金(COMEX) USD/オンス 3,069.1 (+1.40%)
【日本】トランプ大統領の自動車関税政策を巡り、世界的な貿易戦争激化の懸念が高まった
為替(17時)
3月27日の東京外国為替市場は、米トランプ大統領が自動車関税に関する大統領令に署名s多ことで、4月2日からの関税発動がほぼ確実視され、世界的な貿易戦争激化の懸念から、リスク・オフの円買いが強まった。もっとも円買いの動きは続かず、一巡後には円の売戻が優勢となった。各国首相による米関税への対策についての発言も目立ち為替は神経質な値動きとなった。
米ドル円は、ドル買いが先行し150.62円まで上昇するも、前日高値の150.74円を前に上値が重たくなり失速した。トランプ大統領の自動車関税に関する発言を嫌気した株売りが優勢となったことも相場の重しとなった。ただ、前日安値の150.06円が目先のサポートとして意識されると買戻しが優勢となり17時までに150.54円まで買い戻された。
ユーロドルは、トランプ大統領が自動車への関税賦課に関する大統領令へ署名したことで、世界的な貿易戦争が激化するとの懸念から、早朝から売りが先行した。もっとも売り一巡後にはショートカバーが入り、一転して買いが優勢となり1.0786ドルまで買われた。その後は独10年債利回りが大幅に低下したことで1.0753ドルまで下押す場面もあったが下げ渋った。
ユーロ円は、米関税政策の発表を受けて早朝からユーロ売り・円買いが優勢となり、161.36円まで下押した。ただ、いったん材料の出尽くし感が強くなると買戻しが優勢となった。16時前には162.18円まで上値を伸ばした。その後は161.66円まで下押す場面もあったが、17時前には162.09円まで買い戻された。
債券
日本国債10年 1.575% (-0.003)
【市場主要イベント】
28日 英 四半期国内総生産
米 個人消費支出
加 月次国内総生産