【米国】米10年債利回りが4.27%台まで低下したことで、ドル売りが先行した
為替(2025年3月7日 6時00分)
米ドル円 USD/JPY 147.80円)
ユーロ米ドル EUR/USD 1.0785 (米ドル)
ユーロ円 EUR/JPY 159.42 (円)
ポンド円 GBP/JPY 190.34 (円)
ポンド米ドル GBP/USD 1.2877 (米ドル)
3月6日のニューヨーク外国為替市場は、日銀の早期利上げ観測の高まりにより、全般で円買いが先行した。米10年債利回りが4.27%まで低下したことでドル売りも優勢となっていた。もっともラトニック米商務長官が「トランプ米大統領はUSMCAの全製品に対する関税を延期する可能性が高い」と発言したことで、米10年債利回りが再び4.34%台まで上昇したことでドルの買戻しが優勢となった。
米ドル円は、日銀の早期利上げ観測が高まる中でドル売り・円買いが優勢だった。連邦政府職員の解雇によりチャレンジャー人員削減予定数が前年比で+103.2%だったことも相場の重しとなった。一時147.31円まで下押したものの、売り一巡後はショートカバーが入り148.39円まで下げ渋った。ラトニック米商務長官の発言も相場を下支えした。もっとも米株式市場が軟調に推移していることもあり、上値は重たかった。
ユーロドルは、ECBが市場予想通りに政策金利を0.25%引き下げることを決定し「ディスインフレは順調に進んでいる」と声明を発表した。ラガルドECB総裁が「インフレの2%目標は2026年の極めて早い段階で達成」と話したことなどで、一時1.0852ドルまで高値を更新した。ただ、買い一巡後には売りが優勢となった。特別な売り材料はないものの、連日の上昇に対する調整もあってか、1.0765ドルまで売られた。
株式
NYダウ平均 USD 42,575.35 -420.68(-0.97%)
NASDAQ総合 USD 18,068.76 -479.14(-2.58%)
S&P500 USD 5,738.48 -101.64(-1.74%)
株式市場は、トランプ米大統領がカナダ・メキシコへの関税について米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に適合した輸入品の関税は4月2日まで免除することを決定したが、関税を巡る状況が二転三転しており、予測不能性が大きな懸念となっている事から軟調な推移となった。半導体関連株が軒並み下落したことも相場の重しとなった。
債券・商品先物
米国債10年 4.294% (+0.014)
NY原油(WTI) USD/バレル 65.98 (-0.33%)
NY金(COMEX) USD/オンス 2,914.4 (-0.58%)
【日本】日銀早期利上げ観測の高まりを受けて全般で円買いが優勢となった
為替(17時)
3月6日の東京外国為替市場は、日経平均株価が高く寄り付き上昇幅を拡大したことから、円売りが進行した。ただ連合の参加労組が今年の春闘で要求した賃上げ率が6%を超えたことから、日銀の早期利上げ観測が高まり全般で円買いが優勢となった。日本新発の10年債利回りが一時1.55%と、2009年6月以来の高水準となったことも嫌気され円買いを後押しした。
米ドル円は、高く寄り付いた日経平均株価が一時400円超高まで上昇したことで、仲値にかけて149.33円まで上値を伸ばした。買い一巡後は148.94円まで下押したが米10年債利回りが上昇幅を広げ日経平均株価も底堅く推移していることから再び149.31円まで買い戻された。もっとも午前中高値を前に上値が重たくなると伸び悩んだ。また「連合傘下労組が要求した今年の春闘での平均賃上げ率が6%超え」との報道を受けて日銀の早期利上げ観測が高まり、148.26円まで下値を広げた。
ユーロドルは、前日からの上昇の流れを引き継ぎ11時前には1.0819ドルまで上値を伸ばした。もっとも買い一巡後は米10年債利回りの上昇も相場の重しとなり、1.0783ドルまで売り戻された。もっとも下値も堅く再び1.081ドル台を回復するも、ユーロ円の下落も重しとなり伸び悩み方向感が出にくかった。
ユーロ円は、上げ幅を拡大した日経平均株価を眺め161.23円まで上値を伸ばした。その後はユーロドルの下落につられる場面もあったが、14時前には再び161.22円まで上昇した。ただ日銀の早期利上げ観測が高まったことで、全般で円買いが進行しユーロ円も160.19円まで下値を拡大した。
債券
日本国債10年 1.549 1% (+0.101)
【市場主要イベント】
7日 ユーロ 10-12月期四半期域内総生産
米 非農業部門雇用者数変化
加 新規雇用者数